日焼け止め持ち込み不可の校則の謎

紫外線対策 日焼け止め

昨日、小学校ではプール掃除が行われたようで、娘がドロドロになったプール掃除のために持って行った靴を見せてきました。

「これでも汚れてない方なんよ」

さっさと自分で洗うからエライ!!(親バカ炸裂)

それにしても、どんだけプールの底は汚れているんだか・・・。
まあ、1年間で3週間ぐらいの稼働日数しかないプール授業だから、どうしても溜まっちゃいますよね、ドロとかゴミとか。

昔は夏休み終わりまでプール解放されてましたよ。
だから暇さえあれば学校に行ってプールで涼んだり、おしゃべりしてってのが楽しみでもありました。
先生も見張りがてら涼んでるから監視の目もちゃんとありますしね。

それこそガキんちょですから、日焼け止めなんて概念も無かったので、みんな、こんがり仕上がるわけです。

だからって今も、日焼け止め無用の概念が小学校の現場で蔓延しているとは、思いもよらないですよ。

日焼け止め持ち込みは小学校から義務化して欲しい

ウチの娘はプール授業の際は、ラッシュガードとゴーグルは必須なんですよね。
毎年毎年、プール授業が始まる前に、連絡帳などで担任の先生に理解を求めるコメントを書いて、子どもに持たせてます。

4年生のときでしたか、担任の先生から着ているラッシュガードを脱げと言われたらしく、真っ赤になって帰ってきました。

日焼け跡

連絡ミスったんですよねー、この私が・・。
子どもは素直だから、日焼けすると真っ赤になるという前例を持ちだして拒否するという事をしなかったようです。

早速、皮膚科に直行ですよ。
しばらくプールも控えました。

先生も恐縮至極だったので、ふたりに申し訳ない気持ちでしたね。

タラレバ話は今さら無意味なんですけど、プール授業の直前に、日焼け止めを塗っていればラッシュガードを脱いだとしても、肌への紫外線によるダメージは軽減できていたのではないかと、つくづく思ったわけです。

日焼けは子どもらしくて健康的なんて思ってるのか

どうかは知りませんけど、もしそうならば、それは大人が作り上げた勝手な子ども像です。

先日の運動会、先生方を含めて保護者の女性は紫外線対策については完全武装でした。
対して児童は半袖にハーフパンツの体操服、定番の紅白帽という、ほぼ、丸腰状態なんですが、これは虐待にはあたらないんだね。

日焼け止めは重ね塗りしろって環境省も言ってる

登校前に日焼け止めをたっぷり塗ってあげましたけど、日焼け止めって2.3時間ごとに重ね塗りすることが効果的だと、確か環境省のマニュアルにも綴られていたはずです。

ああ、コレですよこれ。

38ページに

2、3時間おきに塗り直し(重ね塗り)をすることをお奨めします。

って言葉で締め括られてます。

2015か・・・更新しなくてもいいんだろうか、令和版に。

紫外線環境保健マニュアル2015で推奨される重ね塗りを踏まえると、8時登校で10時頃には日焼け止めの効果は薄れてきてるんで、やはり校内での塗り直し機会は必要なはずですよね。
紫外線は10時頃から強くなると、学会レベルで言及されてるのに。

学校生活における紫外線対策に関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解です。

水泳授業や運動会時期だけでも「ぬりぬりタイム」導入を提案

2時間目終了後って15分とか20分とか比較的長い休み時間があるから、2.3分ほどの「ぬりぬりタイム」とか設定して、日焼け止めを塗らせれば済む話と簡単には済まないのでしょうかね。
もしかして日焼け止めを持ち込むと、

  • 使ってふざける
  • 貸し借りトラブルが発生する
  • プールの水が汚れる
  • 学校は勉強するところです

とか、いろいろ「やらない理由」を塗り重ねるってか。

プール授業だって、1時限目ならかろうじて日焼け止めの効果はあるかもしれませんが、やはり重ね塗りの必要性はマジで考えないとダメですよ。

日焼け止めがプールの水を汚すのは都市伝説

ちなみに日焼け止めがプールの水を汚すってのは、販売元とか開発元にケンカ売ってるのと同じです。
更には先の「学校生活における紫外線対策に関する日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の統一見解」で、実証実験で日焼け止め(耐水性サンスクリーン剤つまりウォータープルーフ)がプールの水を汚さないことを明らかにしているので、その結果を全否定することになります。

文科省、日焼け止め使用の通達だして、お願いだから♪

紫外線対策は日焼け止めも含め文科省は通知済み

ぶっちゃけて言うと、奥さん、学校関係者ですから現場の情報はバンバン入ってきます。
だから一応、適当や推測で言ってないことを、ご理解頂ければと。

文科省のスポーツ・青少年局参事官は、平成27年8月に各都道府県の教育委員会へ「体育活動中における紫外線対策について」と通知で、紫外線環境保健マニュアル2015を参考にして、必要に応じて適切な対応をと呼びかけてます。

福岡県の教育委員会もマニュアル踏まえた指導をしてねと通達は出してる模様ですが、強制力は無いようで、各学校長の裁量に任せてるのが現実みたいですね。
禁止までは確かに聞いたことはありません、身近なところでは。

だけど担任レベルだと、持って来ても良いとはなってないので、あえて「禁止」というワードを使いつつ個別に対応ってことになってるのかもしれません。
個別対応って聞こえはいいですけど、ぶっちゃけ面倒臭いという側面がありますよね。

先生って大変。

学校長の裁量ってところがネックかも

適切な判断とか、裁量とか、要するに現場レベルでなんとかしてってことですよね。

いやいや、もう紫外線対策は小学校の現場レベルで何とかするとかの問題じゃないことに気付かないと。
日本全体、いや世界全体が暑くなってるわけで、小学校とか中学校では日焼け止め禁止されて云々の狭い話を続けてもしょーがないですよ。

エアコン導入したなら日焼け止め導入も構わんでしょうに。
かつて一部の学校長だったか首長だったか人が「暑さをがまんすることも必要」のようなニュアンスの発言して、騒ぎになりましたよね、自分は涼しい場所で執務してる分際なのに。

ホントこういう人間は一番好かん。
こういう時代錯誤の思考を持つ人間がトップだと、まともな人間が潰れます。

意外とネックになってるのは、適切に判断できない人間に判断させることだったりします。

意味不明な校則なんて学校側の自己満足

事なかれ主義、保身が強い人間がトップだと、ルールは怪奇なものになっていきます。
校則なんて冷静に考えたら根拠なく「前から決まってるから」なんて理由だけで成り立ってる項目があるでしょうに。
時代の移り変わりに合わせて積極的に改訂せんかい!!

思考停止も甚だしいですよね。

だけど世の中、レギュレーションだらけ。
集団生活にはルールが無いと無秩序になるから、無下に校則を改訂しろと強くは言えないけど、やる価値はあると思います。

学校現場は超絶忙しい

一日の小学校での出来事を聞いたりするわけですが、まあ、いろんなことが起こってます。
奥さん曰くギリギリの人数で運営してる小学校の方が多いと言ってます。
知ってる範囲でね。

特に5月は、運動会、プール開き、6年生の修学旅行と立て続けにイベントがあると、先生たちはフル回転で土日も出勤は当たり前。
更には学習参観も控えてるとなると、もう、愚痴る暇も無いぐらいとのこと。

そりゃ精神的にやられる先生が続出しますよ。

そんな中で児童の紫外線対策は個別に対応って、無理が出ないわけがないです。
いっそのことプールにでっかい業務用日焼け止めクリームを置いて、子どもに塗らせてから授業始めるとか出来ないのかな。
準備運動してる間にも肌に馴染んでくるでしょうに。

日焼け止めコーナーがワイワイしちゃって時間かかり過ぎたりして(汗)

登校前に塗っておしまいだけでは、紫外線対策にはならんですよ。
アイデア出しは必要だと思います。

日焼け止めを選ぶなら

娘があんな状態(先の写真参照)になってから、ちょっとだけ日焼け止めに注意深くなりました。

例えばSPFとかPFとか、これだけでも知っておくと迷いません。
女性は知ってるかもとれませんが、私のような70年代仕様は概念が無いですから、ダンナさんにも伝えておきましょう。

SPFとPAの違い

資生堂のホームページがわかりやすかったので、かいつまんで説明します。

SPFは紫外線のΒ(ベータ)波を防ぐ指数です。
紫外線B波は短時間で真っ赤に炎症を起こさせるほど強烈です。
最大の数値は「50+」ですので、これを選べば単純によろしいかと。

PAは紫外線A(アルファ)波を防ぐ指数です。
紫外線A波は長い時間をかけて肌のプルプルを失わせます。
最大の指数は「++++」と4つのプラスの記号で表示されています。

運動会におすすめの日焼け止め

SPF50+、PA++++が国内最高のUVカットを表しますから、後は、好みのメーカーとか塗った感覚とかで。
塗った感じや内容物の手触り感をテクスチャーって言うんですよね。
意識高い系か。

子ども用は数値目線でいいですけど、ママさんは美白とかスキンケアとか化粧下地も兼ねてとか、スプレーがいいとかジェルがいいとか、さらさら、しっとり、保湿力もすごーいとか、好き勝手選んじゃってくださいな(笑)

パパさんは子どもと兼用とかでもいいんじゃないですかね、ウチもそうですし。

プール・海水浴におすすめの日焼け止め

条件的には運動会におすすめのものと同じですけど、ウォータープルーフは必須ですね。

プールの授業は1時間とか長くても2時間ですから、できれば長持ちする方がいいです。
が、2時間も耐えられるウォータープルーフの日焼け止めなんて見つける方が難しいです。

あるのかな・・。
資生堂やKOSEのスーパーウォータープルーフでさえ80分ですから、今はそれしかないみたいです。

ちなみに元美容部員だったという仕事仲間からの貴重なアドバイスを貰ったことを踏まえると、ウォータープルーフは落としにくい成分であるシリコンが入ってるので、石鹸で落とせるタイプがおすすめです。
下手するとクレンジングを使わなきゃいけなかったり、洗い落とし不足で肌が荒れるリスクがあるそうです。

またシリコンは乾燥を加速させる性質があるので、保湿成分が入ってるものを使うと、余計な肌トラブルは抑えられるでしょうね。

日焼け止め3つのチェックポイント

  • SPFとPAの指数
  • 石鹸で洗い落としできる(特にウォータープルーフ)
  • 保湿とか肌を守る成分

子ども向けとママさん向けで、それこそ適切に判断(笑)

パパさんは子どもと兼用ってことで・・・。

 

これから益々暑くなってくるんで、紫外線対策、特に日焼け止めはプチプラもいいですけど、効果と肌へのダメージを優先ってことがベストかもしれませんね。